キュランダ 

    
 
 


 山は、キュランダという世界遺産の熱帯雨林に行きました。
 高原列車で90分、山を登っていきます。
 駅に行って、切符を買って、指定席に座り、
 出発を待っていると、
 20人くらいの日本人の団体旅行客がやってきました。

 なんやあいつら、同じ車両か、興ざめやな〜〜。
 と、うんざりしました。
 うちらのボックスは、
 8人席にオージ夫婦とうちらの、計4人でしたが、
 団体客は、8人席に8人座っていたので、
 ちょっと勝った気分でした。

 団体客は、ガイドさんの号令にそって、
 窓際の席替えタイムがありました。
 海外で見ると、日本人の団体は、
 ほんと、お行儀よくて、規律正しいね。

 しかしその、ガイドさんの説明が、
 非常に分かりやすく、車内を盛り上げてくれました。
 「カメラ用意して下さい〜、3、2、1!」
 とか、シャッターチャンスも逃しません。
 やっぱ日本語解説が、必要ですね。

 キュランダに到着して列車を降りるとき、
 ガイドさんに駆け寄り、お礼を言ったほどです。
 「ただの騒音じゃなくて、よかったですよ。」
 と、言ってくれました。

 いや、自信あったでしょう。
 案外、駅員さんも、それを知ってて、
 日本人団体客の車両に、
 日本人個人客の指定席を取るようにしているのかもしれません。

 到着した高原の街で、川をクルーズしたりして半日遊び、
 帰りは、ロープウエイで山を降りました。
 熱帯雨林すれすれを通る、体感ロープーウエイです。

 90分だったので、途中、トイレも出来ないのか?
 と案じましたが、4回ほど途中下車し、
 森を歩き回る、という仕組みになっていました。
 森と言っても、ウッドデッキで整備された部分だけです。

 想像していたのとは違い、
 トレッキングとはほど遠い山アソビでした。
 ワニとか平気でうろうろしているので、
 ワイルドすぎて、こうなっちゃうんですね。
 ま、疲れすぎず、うちらには良かったでしょう。

 ロープーウエイを降りたふもとで、
 予約していた5:30のバスに乗り込んでいたら、
 ガイドさんが人数を数えて、うちらのところで止まりました。

 「どこへ行くの?」とか聞かれ、
 「ヒルトン」と答えたら、降ろされました。
 どうやら、ツアーバスだったらしく、
 他の乗客は、うちらのことを不審者と気付いていたようです。

 バス停に座っている大勢の人の前で、
 すごすごと観光バスを降りる、おばちゃん2人。
 そして、バスが去っていく。

 その次のバスも、その次のバスも、
 うちらは走り寄りましたが、
 うちらのバスではありませんでした。
 そして、その一部始終を座って見ている
 大勢の観光客たち。

 うちらのバスは、20分遅れで、やっと来ました。
 路線バスじゃなくて、
 ここからホテルまでのシャトルバスだよ。
 予約させたんだから、時間通りに来てよ。
 絶妙なタイミングでバスが来たら、
 日本人は乗っちゃうって。

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